11月期無料中国茶教室(安渓鉄観音)の風景

11月期無料中国茶教室(安渓鉄観音)の風景

2021.11.21
中国茶教室
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いつもありがとうございます。伊豆高原Natural Chinese一茶一酒でございます。

本日、感染対策をしっかり取った上、無事に第13回無料中国茶教室を開催致しました。

第13回のテーマは清香安渓鉄観音という福建省安渓県産の烏龍茶です。

 

本日最初の自己紹介で、庭にある「紹興園」について、ご紹介致しました。「紹興園」は規模的に小さいのですが、中国庭園の主な要素、四角亭、石橋、池、松竹梅など、基本備えています。紹興をモチーフとして、中国庭園のミニバージョンを盆栽という形で表し、主人と二人で頑張って造りました。当時、設計から難関がいっぱいあり、コンパクトに収めるのにどうすればいいのか、材料はどうやって輸入するか、職人さんどうやってきてもらうか、課題が山積みで、途中に何回も諦めようと思いました。最後まで頑張ろうといつも励ましてくれる主人には本当に感謝です。彼の強い心があったからこそ、今の「紹興園」が存在しています。

 

その後本題に入り、前半はレクチャー(安渓鉄観音について)、後半は試飲という構成でした。

前回の東方美人に続けて、今回の鉄観音も烏龍茶のため、前回と比較できて、とても面白い回でした。

   

安渓鉄観音の茶葉と茶水

前半のレクチャーは、烏龍茶とは、代表的な烏龍茶、鉄観音とは、本日の清香安渓鉄観音の特徴という四つの部分に分けて、ご紹介致しました。安渓鉄観音は、中国伝統十大銘茶の1つで、香りは特徴があり、「観音韻」と呼ばれ、「七泡有余香」(七煎淹れても、香りはまだ残る)と言われるほど、香りが長く持続します。皆さんのイメージされている鉄観音との違いで、びっくりする方もいらっしゃいました。今回使用した鉄観音は、焙煎が軽めの「清香」系で、さっぱりしていますが、味わいには奥が深いです。

 

後半は試飲です、私と川嶋さん二人で淹れて、皆さんに飲んで頂く形です。今回は時間の関係で四煎まで淹れました、お茶は格別にいいお茶なので、特徴がしっかり出た上、なかなか力を出し切れず、四煎目もしっかり香りが残り、そして味わいものど越しよく、上品なお味でした。何よりも、皆さんは香りの変化に注目していました。一煎目はさすがに香りが高く、蘭の花のような香りがしっかり出ました。二煎目は、香り的に一煎目より、甘い感じが増して、何だか18歳の少女のような雰囲気になりました。三煎目は、香りが華やかになり、皆さんは微笑みながら、大人になりましたねと頷きました。絶妙な香りの変化で、みんなうっとりしていました。あ~とため息をついて、落ち着いた様子でした。これぞ、お茶の力!と私は内心とても嬉しく思いました。

試飲

私がお茶を淹れている様子

お茶を飲みながら、鉄観音の名前の由来や、香りは脳にいい刺激をして、認知症にはいいよと参加者より臨床の先生のお話をしたり、会話が弾けて、とても楽しいお茶会でした。これだから、私たちも長生きできそうですねと川嶋さんと半分冗談で言いました。お茶の栄養面はもちろん、こういった雰囲気でリラックス、リフレッシュができて、健康で長生きは夢ではないと思います。

セッティング(コロナが落ち着くまでしばらく広めのダイニングルームで行う予定)

 

このような感じで、第13回無料中国茶教室を無事に開催致しました。

次回‐第14回は、特別に紅茶の元祖となる正山小種を予定しております。とっても珍しい紅茶なので、紅茶にご興味のある方は、ぜひお申込みください。

では、また12月にお会いできるのを楽しみにしております。

(次回は正山小種〈ラブサン・スーチョン〉を予定しています)

 

2021年11月21日

一茶一酒 ありす