いつもありがとうございます。伊豆高原Natural Chinese一茶一酒でございます。

今月19日に、感染対策をしっかり取った上、無事に第14回無料中国茶教室を開催致しました。

第14回のテーマは正山小種という特別な紅茶でした。流れはいつも通り、ガイダンス、レクチャー、試飲という三つの構成でした。

 

最初のガイダンスで、私にとって、中国茶とは何かについて、お話をさせて頂きました。

最近中国茶の本―『中国茶のこころ』（李曙韻）を読んでとても感銘を受けました。本の一部の文章を引用しながら、お話をさせて頂きました。中国茶に触れて、5年目になった今、慌ただしい育児の日々に追われて、やっと中国茶は自分にとってどんな存在なのか、分かってきました。最初はただ単なる中国茶は健康にいいので、ぜひ一茶一酒に置きたいなという軽い気持ちで勉強し始めて、2年間東京に通い、中国茶エキスパートの資格を取りました。その時はあくまでも知識として、習得した気がします、中国茶の分類や基本知識、そして有名な何十種類のお茶の特徴を知識としてわかったくらいです。

一茶一酒をオープンして、しばらく目の前の業務に追われて、中国茶とは何かなんて考える暇もなかったです。シェフが変わったり、コロナ対策を取ったり、自分が妊娠したり、最後にベビーシッターがいないから、休業せざるを得ない状況になって、なんだか心がついていけなくなった気がして、何のために慌ただしい日々を送っていたんだろうと自分を疑ったりしていました。主人に協力してもらい、時々一人の時間を作りました。お茶と向き合い、喜怒哀楽を心のうちに収め、櫛でとかすように己の感情を整えていました。お茶から力と勇気をもらいました、大丈夫だ、自分は決して無駄なことをしていない、正しいことをしています。このままで大丈夫だと確認ができました。お茶無しの生活はもう考えられないです。「やらされる」、「したい」、「せずにおれぬ」という三つの人の意識のレベルを表わしているのですが、今はお茶をやらないといられないという状態で、お茶は心の渇きを潤うことができる、それをぜひとも周りの皆さんにも感じて頂きたいと思っています。

最近読んでいる中国茶の本

 

その後本題に入り、前半はレクチャー（正山小種について）、後半は試飲という構成でした。

今回は紅茶のルーツと言われる正山小種で、このお茶は川嶋さんの一番好きなお茶なので、今回は彼女からレクチャーを行いました。さすが現地にも行かれて、そして紅茶専門で、面白い逸説が盛り沢山、ラプサンスーチョン（正山小種）とアールグレイの関係や、正山小種の由来など、とても面白い回でした。

　　　 　　

正山小種の茶葉と茶水

 

後半は試飲です、私と川嶋さん二人で淹れて、皆さんに飲んで頂く形です。今回は紫砂茶壺を使用し、四煎まで淹れました、燻煙香と言いながら、漢方薬みたいな香りでやはり皆さんは最初びっくりしました。干しリュウガンの香りみたいと言う参加者もいましたが、まさにその通りです、しっかりと正山小種らしい特徴を出すことができました。二煎目が一番美味しいという声が多かったです。そして、最後の四煎目は飲み比べという形を取って、私は勝ちたい心が出て、複雑なお茶になってしまいました、笑、やはりお茶は素直です、その人の心の状態をそのまま表してくれます。あっという間に一時間が終わり、また15分をオーバーしてしまいました。この教室の時間は、私と川嶋さんにとっても至福な時間なので、好きだから、楽しいから、続けられます。これからも楽しく頑張りたいと思います。

参加者の皆さんが熱心にメモを取っている様子

 

このような感じで、第14回無料中国茶教室を無事に開催致しました。

次回‐第15回は、身体をぽかぽかしてくれるプーアル茶を予定しております。プーアル茶にご興味のある方は、ぜひお申込みください。

では、また来年の1月にお会いできるのを楽しみにしております。

 

最後に、2月に行う特別茶会について、事前にアナウンスをさせて頂きます。

2月1日は中国の春節で、2月の無料中国茶教室を春節茶会という特別バージョンで開催したいと考えております。

中国の春節の過ごし方や、飲むお茶、そして行う行事（貼「福」字、餃子を食べるなど）を一部取り入れて行う予定です、

初回春節茶会は無料で開催致します、ぜひこの機会で春節という特別行事の喜びと温もりを肌で感じて頂けたらと思います。

特別お茶会なので、多くのお申し込みを予想されます、ご参加されたい方は、ぜひお早めにお申し込み下さい。

2月1日の10時からお申込開始です。（コロナ関係で、緊急事態宣言出された場合、延期とさせて頂きます）

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今年一年、こうやって中国茶教室を毎月開催できて、心から嬉しく思います。

皆さんと一緒に過ごした時間とても貴重で、楽しい思い出がいっぱいです、本当にありがとうございました。

また来年も宜しくお願い致します。

では、よいお年をお迎えください。

 

2021年12月28日

一茶一酒　ありす